大寒

大寒

1月20日は、「大寒」。

「大きく寒い」とかくことから、一段と寒さが厳しくなることを表します。
あたたかい太陽の日差しを、より一層ありがたく感じられる日々です。

大寒の日のブレンド茶No.421では、静岡県牧之原市の蒸製玉緑茶「藤かおり」と宮崎県五ヶ瀬の釜炒り茶「やぶきた」に、ローズレッドとシナモンの葉、黒豆を合わせました。
きなこを想わせる香ばしさや華やかさから、スパイシーな香りまで、さまざまな表情を愉しめるブレンド茶です。
また爽やかな甘みも感じられ、飲みやすくもあります。

寒さが極まったときの凛とした空気と、茶室で流れる静寂な気配には、とても近しいものを感じます。

水も一年で最も清らかであるとされて、井戸や湧き水から汲んだものを「寒の水」と呼びました。
その水を用いることで、茶の湯では清らかな茶を立てることができると言われます。

そんな大寒の頃は、千利休が茶の湯の精神として説いた『和敬清寂』が最も身に染みる時季ではないでしょうか。

“和”を以て、“敬”い合う。
“清”らかに、“寂”かで在れ。

その精神を忘れなければ、美しい瞬間や幸せな出来事を素直に感じられる心の余裕が生まれるはず。

お湯をいれて香りがたつところから、口に含むところまで。
ぜひじっくりとお茶の味わいを感じてください。

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