白露
9月7日は、「白露」。
夜中のうちに大気が冷えることで、朝日できらきら光る露があらわれるころ。
節気のブレンド茶では、宮崎県五ヶ瀬町の釜炒り茶「やぶきた」に、菊の花とイチョウの葉、カモマイルを合わせました。
華やかな花の中にある甘み、風がなびいたときの涼やかな香りから、ほんのりと苦い余韻まで、実り豊かな秋の訪れを味わっていただけます。
秋を代表する花の一つが、菊です。
菊と露には、なじみ深い関係があります。
重陽の節句の前夜、菊の花に真綿をかぶせると、翌朝に菊の香りと露をふくんだ綿ができあがります。その綿で身体をなでることで、邪気を追い払うという風習がありました。
露がついている菊の花は、清らかながらも、儚い雰囲気を纏います。
菊を肌からとりこむこと、あるいは口から味わうこと、どちらも身をもって、植物の鋭気をいただく知恵とつながっているように思います。
露がおりた朝や雨で水気が増すとき、菊だけではなく、身近な花もぜひ観察してみてください。