冬至

冬至

12月21日は、冬に至るとかいて「冬至」。
一年で最も日が短くなる日。

ここから日は長くなり、太陽の力が甦ってくることから「一陽来復」と言って、冬至を境にして好運に向かっていくということばもあります。

 冬至のブレンド茶No.419では、宮崎県の釜炒り茶「やぶきた」に、林檎と柚子、ローズマリーを合わせました。森のような爽快な香りが顔いっぱいに広がった後、ほんのりとスズランのような華やかな香りを感じられます。さらに、柚子のようにほろ苦く心地よい味わいもお愉しみいただけます。

 冬至のころ、冬の季語として知られるのが「柚子湯」。季節の柚子を贅沢につかう有難い風習ですが高温多湿な日本にとって、湯に浸かるというのは日常であり、湯と日本人の関係は至るところで目にします。

 茶の湯、茶を飲むこともまた然り。湯を「熱い水」ではない表現をすることは当たり前のようで、実は特別なことです。他の言語で「熱い水」を一文字で表すことはそうそう無いのですから。 「水がわく」ことは自然にしかできません。「湯をわかす」ことなら、私たちの手で実現できます。同じ化学記号をもつ物質ですが、湯は我々の手から生まれているかのような感覚があります。

ふつふつと音を立てながら、部屋は湯気でいっぱいに。湯を沸かして、さあお茶の時間にしましょう。

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