雨水
2月18日は、「雨水」。
雪解けが始まり、氷がとけて大地が動き出すころ。
春の手前、雪が雨へと変わります。
雨水をあらわすブレンド茶では、宮崎県五ヶ瀬の包種茶「みなみさやか」に、タラの木皮とレモンの皮、いちじくの葉を合わせました。
柑橘やハーブを想わせる爽やかな香りが広がり、スムーズな飲み口が心地よいお茶です。タラの芽でおなじみ、タラの樹や根からとった皮から感じられる、少しの苦みと芳ばしさを愉しめます。
このお茶は、植物の「葉」と「皮」から構成されています。
それぞれの役割が異なるから、同じ植物でも葉や根っこ、皮や茎など、部位によって味わいや効能は千差万別です。
たとえば、葉は光合成や蒸散、皮は外敵に対する防御や保護のためにあります。
そこには、何らかのエネルギーの発散・吸収のやり取り、つまり“植物と自然の対話”が在ったということ。
お茶を飲めば、植物を通じて、自ずと季節を感じられる有難さが身に染みます。
東京ではまさに「三寒四温」。
いきなり暖かくなったり、寒さが戻ったり、季節の揺らぎを感じるようになりました。
お茶が喉を通り、お腹からじんわり身体中があたたかくなっていく感覚は安心するものです。なんだかそわそわするときには、ぜひお茶に頼ってみてくださいね。