大雪

大雪

12月7日は、大きい雪とかいて「大雪」。
師走に入り、今年もいよいよ追い込み。

実際のところは雪の気配など微塵もなく、紅葉とクリスマスの飾りが同居している、なんとも不思議な光景を目にする日々です。それでも空気はしんとして、確実に、静かに冷たくなって落ち葉を踏む音がよく響きます。

大雪のブレンド茶No.418では、抹茶の原材料である碾茶の茎を使用した鹿児島県の焙じ茶と、宮崎県の紅茶を合わせました。季節の素材は、みかん、シナモンの葉、WABARAとホップ。甘酸っぱいベリーやミルクチョコレートのような甘い香りが漂います。さらにお湯を注げば、スパイシーな香りも愉しめます。日差しをたっぷりあびた土っぽさを感じる、ほっとする味わいです。

先に書いた抹茶の原材料である「碾茶」は、春に新芽を摘んでつくられます。しばらく寝かせて旨味を引き出してから、10月に臼でひかれて抹茶が出来上がります。抹茶は特に鮮度が大事で、水分を吸収しやすく保存が難しいため、碾茶の状態で保管するのです。

同じ保存の観点でみれば焙じ茶は、長期保存するために自宅の煎茶や番茶を炒ってみたことが始まりとも言われます。それぞれ用途やシーンが異なりますが、当時の日本人のさまざまな工夫の上で美味しくいただけます。
旨味のある煎茶や、コーヒーのように芳ばしい焙じ茶、華やかで甘みのある紅茶…

ご自身の気分や飲む時間帯に合わせて、お茶のひと時をお愉しみください。

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