寒露
10月7日は、「寒露」。
野草に宿る露に、冷たさを感じるようになる季節。
本格的な秋とともに、五穀の収穫の時期がはじまります。
そんな寒露には、鹿児島県霧島市でつくられた「おくみどり」の茎焙じ茶に、梨のフリーズドライとレモンの果皮を合わせました。
土に重なる秋の葉から漂うような、芳ばしく甘い焙じ茶の香りに、旬の梨のフレッシュな味わいが心地よく重なります。
さて、梨や栗、きのこにかぼちゃ、それから秋刀魚。山から海まで、美味しいものにあふれる食欲の秋がやってきました。
寒さを憂うことも多いですが、豊かな秋の実りのおかげで、活力が湧いてきます。
新古今和歌集のなかに、
「夕されば 野辺の秋風 身にしみて うづら鳴くなり 深草の里」
とあります。風の冷たさを感じながらも、うづらが鳴く紅く染まった夕暮れに、穏やかで満ち足りた秋を感じる一句です。
秋が深まり、季節が移ろうこの一瞬のときを愉しむべく、ぜひ寒露のお茶でほっとひと息ついてみてはいかがですか。
体調も崩しやすいこの時期、あたたかいお茶をのんで、どうかご自愛ください。