小寒
2025年1月5日は、「小寒」。
新しい年とともに、本格的な寒さがやってきました。
小寒の初日は「寒の入り」、小寒と大寒を合わせた29日間は「寒中」とよばれ、一年で最も寒さの厳しい時期に突入します。
小寒のブレンド茶No.420では、宮崎県の包種茶「みなみさやか」に苺と橘の葉を合わせました。
甘く華やかな香りがたちこめて、苺の甘酸っぱい味わいが包種茶の青みを感じる風味と調和します。とても軽やかな味わいで、爽やかな余韻が引き立つブレンド茶です。
旬の苺の味わいとともに、あたたかいお茶の時間をじっくりと過ごしていただきたいです。
日本も、地域によっては銀世界。
草木や花の姿は少なくなり、外はしんとした静けさをもっています。
今は栄養を蓄える時期で、春に活発に動けるよう、植物たちはひっそりと準備を進めています。
それは植物にとってだけではなく、人間も同じようです。
「寒稽古」「寒復習(かんざらい)」「寒声(かんごえ)」など、寒いうちに身体を鍛えたり、芸を極めたりする風習が古くから存在し、この時期に鍛錬すれば心身ともに向上するとされました。
冬の凛とした空気を味方につけて物事に励むことができれば、それはとても気持ちのいいものではないでしょうか。
白い吐息がそこにはあるだけで、誰にも邪魔されずに自分と向き合えそうです。