小満

小満

521日は、「小満」。

万物が勢いよく成長を始めて、大地の生気が満ちる頃。

秋に蒔いた麦たちは色づきはじめ、春に咲いた花々にかわり草木の勢いが増していきます。

小満をあらわすブレンド茶では、静岡県牧之原市の紅茶くらさわに、ブルーベリーの葉と茎、ラベンダーを合わせました。
コクがあり、温かみを感じる甘みのある味わいが愉しめるブレンド茶です。ラベンダーのすっきりとした香りの余韻が心地よく、リラックスした時間のお供として、ぜひご堪能ください。

静岡といえば、富士山を思い浮かべます。

この時期の富士山は「五月富士」や「富士の雪解」とよばれ、雪が溶けだし、くっきりと存在感をあらわにする姿がとても美しいです。

江戸時代の浮世絵では、富士山の麓でお茶作りに勤しむ様子が描かれています。
その当時はインフラが整理されて、旅行ブームとなっていたようですが、茶摘みの風景もなんと観光化されていました。

新茶を余すことなく楽しんでいたのであろう、江戸時代。
令和でも、新茶、たくさんの方々に飲まれていますよと当時の人々に伝えたいです。

古くから私たちが山を見ているように、富士山もまた私たちとお茶の行末を日々見守ってくれているように感じます。

引き続き、櫻井焙茶研究所では、季節のブレンド茶と新茶をご紹介してまいります。
今しかないお茶の味わい、ぜひじっくりとお愉しみください。

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