立春
2月3日は、「立春」。
春の始まりを意味しますが、「寒の明け」と呼ばれ、寒さのピークを超えて少しずつ暖かくなる時期です。
立春をあらわすブレンドでは、宮崎県五ヶ瀬の釜炒り茶「やぶきた」に、「寒茶」と蕗の薹、ダマスクローズを合わせました。
こってりとした濃厚な甘い香りと蕗の薹のほろ苦さのバランスが取れた、春の始まりを期待させるブレンド茶です。厚みのある上品な1煎目、2煎目・3煎目は青々しさとお出汁のような味わいが愉しめます。
寒茶とは、1年の間で最も寒い小寒から立春までの「寒の内」に摘まれたお茶のことで、冬の寒さに耐えて育った茶葉は、渋みが少なく甘みや旨味が強いです。
寒い時期に摘まれる寒茶は「無病息災」や「長寿」の象徴とされ、昔から縁起の良いお茶とされています。特に静岡県や愛知県などでは、立春の日に寒茶を飲む風習が残っている地域もあるのだそう。
茶農家の間では、立春を境に茶の木が春の準備を始めると考えられていました。
実際に、春の新芽の成長には立春以降の日差しや気温の上昇が重要で、寒茶は「冬の終わりの最後の恵み」として大切にされています。
ほかの植物も同様に、春に向けてエネルギーを蓄えています。旬の食材をいただくことで、体を目覚めさせていきましょう。